デンマーク研修旅行レポート
アーラ ブコ クリームチーズ コンテスト2024
受賞者デンマーク研修旅行レポート
2025年5月、アーラ フーズはアーラ ブコ クリームチーズ コンテスト2024においてグランプリに輝いた、淺井栄一さん(生菓子部門)、田中里奈さん(焼菓子部門)、和泉洋平さん(マスプロ部門)のお三方を、デンマーク研修旅行へご招待しました。
昼間の時間が長い初夏のデンマークの気候や文化を体験した3泊6日のツアーをレポートします。
5月18日-19日
成田から中東アブダビを経由してコペンハーゲンへ
フィンエアーでヘルシンキを経由してコペンハーゲンに行く予定でしたが、ヘルシンキ空港ストライキのため空港閉鎖。急きょエディハド航空でアブダビを経由してコペンハーゲンを目指す事となり、飛行時間は成田からアブダビまで12時間、アブダビからコペンハーゲンまで8時間の長時間の過酷なフライトとなってしまいました。
アブダビ空港では乗り換えまで少し時間があったので、和泉さんはその時間を利用して両替をすることに。その場にいた誰もがデンマーククローネに両替をすると思ってましたが、両替を終えた和泉さんの手には何故かUAEの通貨ディルハムが!
海外旅行が初めての和泉さんへの配慮が足りず大変申し訳ございませんでした。
アブダビ空港ではハプニングもありましたが、無事にコペンハーゲンに到着することが出来ました。
荷物をホテルに預けた後は市内観光に出かけ、皆さんフライトの疲れも見せずに、コペンハーゲンボートツアー、昼食にはデンマークの伝統料理スモーブローとジェラートを堪能して、クリスチャンボー城を見学しました。
夕食はホテル近くのレストラン「Pintxos」でアーラフーズのアネッテさん、リリさんと一緒にスペイン料理を頂き初日と2日目は終了。
5月20日
コペンハーゲン
今日はコペンハーゲンフードツアーに参加します。 まずはホテルから徒歩でトーヴェヘーラネ市場へ。
約60ものショップが並ぶ市場でまず最初にアーラフーズのプレミアムチーズ・スタンド「UNIKA」へ。ここでしか取り扱っていないプレミアムチーズを試食した後は、市場外のパン屋さんで焼きたてのパンを、1892年創業のサンドイッチバー「Café&Øl-Halle」でスモーブローや地ビールを、デンマークの街中に数多くあるホットドッグスタンドでホットドッグを試食。その後、老舗のキャンディーショップでキャンディー製造を見学、市場に戻り「Summerbird Organic」でチョコレートを試食してフードツアーは終了。市場内でお土産を購入したり、カフェでコーヒーを飲んだりして過ごしました。
夕方1843年開業のチボリ公園を散策して、夕食は園内のレストラン「Grøften」で。 この時期のデンマークではアスパラガスとルバーブが旬らしく、メインディッシュにはアスパラガス料理を、デザートにはルバーブのムースを頂きました。
5月21日
コペンハーゲンからホルステブロへ
今日はクリームチーズ製造工場があるユトランド半島西岸の町ホルステブロに、コペンハーゲン中央駅から特急列車を乗り継いで移動します。
列車内では皆さんコーヒーを飲みながら、コンテストまでの道のり、本選での出来事、他のコンテストのことなど、お菓子作りについて熱く語り合ってました。
ホルステブロ駅到着後、宿泊するホテルまでは徒歩移動。
その後、ホルステブロ近郊にあるアーラフーズの契約酪農場に向かい、牛舎、搾乳場を見学。アーラフーズの酪農場は厳格なルールで「アーラガーデン」によって管理されていて、高品質なミルクを日々生産しています。広大な敷地にのんびり放牧されていた牛の近くまで行って見学をしたので、少し牛たちを驚かせてしまいました。
夕食はホルステブロで一番お気に入りのレストラン「Klippen」でコース料理を頂くのがデンマーク研修旅行での定番です。
やはりここでも旬のアスパラガスを使用した料理を堪能しました。
5月22日-23日
ホルステブロからヘルシンキ経由で帰国
デンマーク滞在最終日はクリームチーズ工場見学です。
アーラ フーズ ホルステブロクリームチーズ工場のエントランスで記念撮影をしてから、ミーティングルームでホルステブロ工場のリスベスさんから、アーラブコ クリームチーズについてのプレゼンテーションを受けました。
そして遂にクリームチーズ工場内部の見学です。
クリームチーズはパイプラインの中で製造するクローズド・システムのため、製造中のクリームチーズを実際に見る事は出来ませんが、クリームチーズの香りを感じながら遠心分離機やバッファタンクを間近で見ることが出来ました。
工場を見学した後に乳牛の置物の前で最後に全員で記念撮影!
名残惜しいのですが帰国のためビルン空港へ移動です。
ビルン空港のレストランでの最後の食事は飛行機を見ながらキッシュやハンバーガーを頂きました。
ビルン空港からヘルシンキ経由で羽田空港へ。行きは中東経由、帰りは北極圏経由での長時間フライトとなり3泊6日の弾丸ツアーでしたが無事に終了出来ました。淺井さん、田中さん、和泉さん、お疲れ様でした。またお会い出来る日を楽しみにしております。ありがとうございました!
参加者の感想
生菓子部門 淺井 栄一さん
デンマーク研修旅行を6年ぶりに復活して頂いたお陰で貴重な体験をすることが出来ました。コンテスト作品を作る際は常にデンマーク国内の名所や特産品、また芸術品などを検索しながら構想していたので、実際にデンマークの街を歩いたり料理を食べたりした時は感動しかありませんでした。旅の最初は街並みの美しさや自然の豊かさに感動を覚えたのですが、次第にデンマークの方々の人柄などに感動し現地でしか味わえない気持ちにさせて頂きました。酪農場で乳牛に与える餌が発酵している事に驚き、工場ではタンクから製品になるまでほとんど人の手に触れることのない製造システムに驚き、アーラ ブコ クリームチーズを使用する際の気持ちに変化が生まれそうです。現地でお世話になったスタッフの方々や新田さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからもクリームチーズを使った商品を開発し続けて行きたいと思います。
焼菓子部門 田中 里奈さん
今回はデンマーク研修旅行に参加させていただきありがとうございました。コンテスト作品を作る際にデンマークの文化や食について調べていたので知識としては頭に情報がありましたが、実際に自分の目で見て食べて体験することで新たな発見がたくさんありとても勉強になりました。また、海外に行くことで日本の食文化を改めて客観的にみて考えることができたこともとても貴重な時間でした。牧場や工場では働いている方々のこだわりや仕事への誇りを感じることができ刺激を受けました。同行してくださった新田さんをはじめ、他部門の2名の方ともコンテストの話を中心にたくさんお話しすることができたことも私にとってとても大きな経験となりました。終始とてもよい刺激を受けることができた貴重な研修旅行に参加でき、とても嬉しいです。これらの経験を活かしこれからも頑張ります。ありがとうございました。
マスプロ部門 和泉 洋平さん
この度はデンマーク研修旅行に参加させて頂き、誠にありがとうございました。デンマークの食文化や歴史、街並みに直接触れることができ、非常に刺激的で貴重な経験となりました。歴史あるレンガ造りの建物や、洗練されたデザインの建築物が立ち並ぶ街を歩くだけでも楽しさを感じ、また現地ならではの食材や食べ方に触れることで、デンマークの食文化の奥深さを実感いたしました。涼しく過ごしやすい気候、観光地を離れると広がる一面の緑、そして乳製品の美味しさと品質の高さから、「世界の北海道」という印象すら抱きました。アーラ フーズの牧場では、厳格な基準で管理された生乳のことや、誇りを持って働かれている方々の思いを伺うことができ、大変学びの多い時間となりました。また、デンマークではバター製造後に脱脂粉乳をあまり生産しないという点など、北海道との違いにも触れ、今後の酪農業への関わり方について視野を広げるヒントを得ることができました。さらに、アーラ ブコ クリームチーズが持つ可能性を改めて実感し、今後の商品開発に活かせる数多くのインスピレーションを得ることができました。そして、現地で出会った皆様はとても温かく、同行してくださった方々のご支援のおかげで、終始安心して研修に臨むことができました。文化・技術・人、それぞれの面から大きな刺激と学びをいただき、今回の研修に参加できたことを心から嬉しく思います。このような貴重な機会をいただきました関係者の皆様に、深く感謝申し上げます。